再会
小生、三日坊主とは言わないまでも、趣味等で言えば、幼少の頃より野球に、空手、鉄道模型、器楽演奏。
また、趣向が変わって、テニスにスキーと、今から思えば一貫性がない。
これも性格かと思いつつ、最近巡ってきた30年振り再会にふれてみたい。
時は、小生が学生の頃。
と或るスキー場でのこと。
学校の冬期休暇に乗じて、スキー技術の向上を兼ねて、アルバイトとして、当時その世界では名が通ったスキーの指導者の元にお世話になった。
その年は小生を含め、新人は3名。
東京の高校生と、小生より少し年上で、当時医大生のF氏。
小生は当時より、覚えが悪く勘が鈍く、指導者に事ある度に罵声を浴びせられる。
高校生の彼は、精神的苦痛に耐えられずに、夜逃げ同様に姿を消す始末。
そんな折、小生のよい理解者となり、指導者に小生の胸の内を進行して下さったのがF氏であった。
あれから30年を経った、本年の4月の下旬。
弊社インターネットのご注文と同じくして、一本の電話があった。
生憎、小生はお電話には出られなかったが、当時のエピソードをいくつか確認をさせて、小生が、F氏が思っておられた人物と確信されたようだった。
後日、弊社の不手際もあり、もう一度お電話を頂いた際、ゆっくり、当時の今となっては苦い想い出や、お互いの近況等を、お話させて頂いた。
F氏は数年前、医科大の先生を辞され、開業医お継ぎになられたそうである。
業種は違えども、実家を継いだF氏と小生。
当時とはまた異なった話で盛り上がりそうである。
人生半ばを大きく過ぎた小生にとって、思い返す事柄、思い出す人達。
F氏との再会は、小生の背負っている荷物を一つ降ろせた気がして、とても喜ばしく感じている。
この場をお借りして、F氏に今回の弊社の不手際の謝罪と、F氏の時を越えた小生へのアプローチに感謝申し上げたい。
志同じくして、心が通じ合った者同志は、数十年の時を経ても、心の糸は細くても繋がっていると実感できた出来事であった。
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