ファーストコンタクト
当時、羽田・バンクーバーは、10時間程度を要したと思うが、
その殆どの時間は眠っていたので、飛行時間の長さは感じなかった。
目覚めるとすでに朝になっていた。
周りの乗客がグルーミングを始めてたり、機内食を取ったりしていた。
周りを見渡すと、小生以外は子供の姿は見えなかった・・・
そのせいか今では考えられないが、飛行中のコックピットの中に入れてくれるなど、
着陸迄の間、機内で丁重な扱いを受けた。
この渡航の第一の目的地は、カナダのトロントに学術研究で赴任していた叔父に会いに行く為であった。
トロント迄の日本から直行便がなく、バンクーバーで乗り継ぎ、トロントへ行く予定であったが、
数時間の延着の為、予定の乗り継ぎが出来ず空港で足止め。
今でもはっきり覚えているが、次の便迄の待ち時間に、小生の外国人とのファーストコンタクトを経験した。
それは空港のトイレの洗面所で水を使おうとしたのだが、
蛇口にノブがなく、水を出す術が判らずキョロキョロしていると、
隣の洗面台を使っていた外国人が、足元に水を出すペダルがあるよと、身振りで教えてくれた。
小生がそれに倣って上手く水を出すことが出来るとウインクをして去って行った。
小生の知っていた数少ない英語のサンキューを言えなかった事が今でも心残りである。
そんなこんなで予定の半日遅れで、叔父と無事再開する事になる。
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