新旧スチールカメラ/デジタルカメラ/交換レンズ-トキワカメラ

節分

節分が過ぎ、極寒の雪が舞う日々からここ数日は暦通りの小春日和。

すなわち立春である。

年度末、年末、節分と一年の節目の時期が様々なようである。

公共機関等の期末は3月末、年号の切替わりは12月末、節分はとなると旧暦の年号の変わり目であるようである。

小生が前厄、厄払いの折、本厄の厄払いの時期について宮司さんに尋ねた事がある。

返答は節分と節分の間であれば良いとのことであった。

神事は節分を基にしている様である。

節分といえば、豆まき。

最近は恵方巻きを食すのが行事となっている。

恵方巻きについては大阪が発祥とされているが、小生が子供の頃には豆まきの印象が強くなりすぎて恵方巻きの記憶がない。

同級生に聞いても、小生と同じ意見が多い。

調べてみると、豆まきは平安時代からの宮中神事で、恵方巻きは大正時代頃からの商業的なイベントであるそうだ。

歴史と由来に大きな隔たりがある。

小生には、豆まきの陰に隠れているが、節分の日にもう一つ強烈に心に残る仕来たりがある。

柊と鰯の頭である。

ご存知の様に、これを家の戸口に飾ると鬼が家内に入って来ない。

すなわち邪気を戸口で追い払うといった風習である。

西洋風に言えば十字架とにんにくである。

毎年、柊と鰯の頭が戸口に無いと、恐くて夜も眠れなかったくらいの存在感であった。

福を呼び込む恵方巻き、邪気を追い払う柊と鰯、ポジティブとネガティブ、思考の違いか。

小生には伝統、風習の上に商業が乗っかかっている様にしか見えない。