ホワイトライ
ご周知の通り弊社は長年、中古・新品のカメラ機材を扱って、商いをさせて頂いている。
小生が今の仕事に従事し始めた頃は、新品カメラ機材を取り扱う製造メーカー、販売会社、商社、10数社とお取引があり、
各々の会社が、独自に大阪に倉庫を持ち男女問わず商品の特性、納期、得意先の事情を熟知したオペレーターが存在し、ハンドでの作業が大半であった。
当時、日々、ミスする事も少なく、受注・配送業務を熟しておられた。
例え何らかの間違いがあっても、独自のリーダーシップと的確な判断で、迅速に配送先に、迷惑が掛からない様に、プライドを持って、事の処理にあたられていた様に思えた。
ここ数年で、吸収合併、譲渡、ご廃業、等により、弊社がお取引頂いていた会社の数が減少。
今も尚お取引して頂いている会社も効率の為か、倉庫を首都圏の一箇所にし、業務も外部依託されている。
そんな流通事情の中、先週の事である。
通常日の午前中に発注をすれば、翌日に届く荷物が届かないと疑問に思っていると、
配送元のオペレーターから“荷物の到着が遅れますとの事”との電話が入った。
原因を聞くと、何らかの間違いで誤送をした様である。
更に“弊社の荷物は今どこにあるの”と問うてみると“遠くにあります”と答えが返ってきた。
ユーモアなのか、本当の事情を言いたくないのか、予想外の返答に思わず吹き出してしまった。
それから数日後、店頭でお客様より、カメラアクセサリーのご注文を頂いた。
弊社に在庫がなく、製造されて長く経過している商品であるので、その場でメーカーに確認。一個在庫があるとの事。
お代を頂き郵送する事にし受注を完了させた。
数日後商品が届き、弊社のコンピューターのお客様リストから住所を検索し郵送する様に他のスタッフに支持をし投函の完了を受けていた。
念の為お客様の住所を確認すると、全く違った住所に送っていた事が判った。
姓名が同じで、ご注文された方とは全く別の方に送ったのであった。
お取引き様に無理を言って、商品を見つけてもらい、お客様にお電話した。
こちらの手違いで、数日お届けが遅れます。
あまりのイージーミスなので本当の事は言えなかった。
もちろん“遠くへ行ってしまいました”とも。
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